東ティモール East Timor

 東ティモールは2002年5月20日に独立した新しい国です。長野県程度の面積に約74万人の人々が生活しています。ポルトガルによる植民地支配などを経て、一旦、1975年に独立を宣言しましたが、1976年、インドネシア政府が東ティモールを第27番目の州として併合しました。その後20年以上にわたるインドネシアによる軍事併合の下では多くの犠牲がうみ出されました。特に1999年の住民投票直後の騒乱によって都市機能は破壊され、現在はその復興が続いています。

 インターバンドは1999年8月に行われた独立住民投票と2001年8月の制憲議会選挙ではANFRELと協働し、2002年4月の大統領選挙ではインターバンド単独のミッションを行い、首都ディリ、およびその周辺に加え、1999年の独立住民投票の後、虐殺が行われた国境の町、スアイにおいても監視活動を行いました。21世紀最初の独立国家が誕生する重要なプロセスである3つの投票活動を全て監視したことは大変意義深く、独自の視点に基づいた監視活動は高い評価を受けています。