やり直しモルディブ大統領選挙

先月16日、最初の投票の無効、再投票の延期などの長きに渡る混乱の続いたモルディブの大統領選に終止符が打たれた。

結果は、ガユーム元大統領の異母弟であるアブドラ・ヤミーン氏が51.39%の得票率を得て、最初の投票で得票率トップだったナシード前大統領を破り初当選を果たした。ヤミーン氏は「国民は決断を下した。国際社会はその決断を尊重すべきだ。」と語り、17日に首都のマレで宣誓して大統領に就任した。

最初の投票から2ヶ月以上にわたって続いた混乱は、今回の決着により一旦落ち着いたといえる。新大統領となったヤミーン氏が長期独裁体制を敷いたガユーム元大統領の異母弟であることから、軍や警察から強い支持を受け再び強健体制が復活するのではと懸念され、その政権運営に注目が集まっている。

 

カンボジアでは不正を訴える野党が国会のボイコットを続けており、選挙における不正が政治に大きな影響を与えている。コソボで行われた地方選挙では、選挙に対する強い反発から投票所が襲撃され、選挙監視団が撤退を余儀なくされる事態となった。今年各国で行われた選挙は、それぞれの国の事情を反映し、各国が抱える問題を浮き彫りにしたのではないだろうか。インターバンドでは、選挙を通じて世界の民主化の動きを引き続き追っていく。

 

萩原

 

モルディブ大統領選 毎日jp

http://mainichi.jp/select/news/20131118k0000m030049000c.html

コソボ地方選挙

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131104/erp13110419270002-n1.htm

 

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